マンションでも「縁側」を作るリノベーション方法を解説!
2022/02/26
マンションでも「縁側」を作るリノベーション方法を解説!
マンションでも「縁側」を作るリノベーション方法を解説!
縁側は、日本家屋には欠かせないほどの独特な空間であり、何もない空間でありながらも温もりや、癒しなどとてもリラックスできる不思議な空間です。
しかも、縁側は一軒家や平家などにしか作ることができないというイメージがありますが、現代ではマンションにも縁側を作る方が増えてきています。
今回は、マンションでも縁側を作るリノベーション方法を解説します。
縁側とは?
縁側とは、和室の外側に設けられた板張りの通路の事をいいます。
以前は、日本家屋にはほとんど付いていた縁側ですが、最近の住宅では見ることがほとんどなくなってしまいました。
縁側には、いくつかの種類があり、主流なのは「濡れ縁」と「くれ縁」になります。
「濡れ縁」
濡れ縁とは、雨風にさらされて濡れることから濡れ縁と呼ばれ、壁や雨戸の外側に設けられており、固定されていない据え置き式なのが特徴です。
持ち運びが便利で、後から付けることができます。
「くれ縁」
くれ縁とは、雨戸の内側に造られた縁側のことをいいます。
雨に濡れることなく景色を眺めたり、晴れた日は雨戸を全開にすれば、濡れ縁の様に日の光や風を感じることができる使い勝手の良い縁側です。
面積が広いくれ縁を「広縁」といいます。
縁側のメリットは
・コミュニケーションがとれる場として活用できる。
・居室部分の温度を調整してくれる。
・縁側の上にある庇などで直射日光を防ぐので、快適な温度を保ち省エネ効果がある。
などが挙げられます。
生活の一部として取り入れることで、とても快適な空間を作ることができます。
マンションに縁側を作る方法
一軒家だけにしか造れないと思いがちな縁側ですが、工夫すればマンションにも縁側の様な空間を作ることは可能です。
ただし、従来の縁側を増設することはできませんので、「縁側風」としてマンション内部の間取りを工夫して、縁側風の内装空間を造ることができます。
バルコニーをインナーテラスに造り変え、リビングとインナーテラスの間に開閉できるガラス戸を設置します。
戸を閉めれば別々の空間・戸を開ければ直射日光を当てることなく心地よい風がリビングに入り、縁側風のインナーテラスとなります。
他には、リビングとバルコニーの間に洋室を設け、洋室とリビングの間をガラス戸で仕切ると縁側風洋室ができます。
しかも、縁側風洋室を作ることで、サンルームのように雨の日でも洗濯物を干すことができるので、生活に必要な機能として大いに役割を果たすことができます。
一見味気ないマンションも、こうして縁側風を取り入れることで特別な空間に変わり、ハンモックを吊るしたり、リクライニングチェアを置くことでリラックスルームになったり、椅子とテーブルでカフェ風にしてコミュニケーションの場にしたり、観葉植物や家庭菜園などを取り入れたりする事で、心身ともにリラックスできる場へと様変わりします。
マンションだからと諦めず、ちょっとしたリフォームで、心も暮らしも豊かにしましょう。